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タキ11850形11850 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
塩化第二鉄液は、自家エッチングを試みた模型ファンにはお馴染みの、金属の食刻や水処理の凝集剤として使用される黒褐色液体。タンク車で輸送するのは38%水溶液で、昔は塩酸やカセイソーダ液タンク車の臨専により輸送されていた。 タキ11850形は37トン積塩化第二鉄液専用車で、一専用種別一形式一両の珍車である。昭和57年5月日車でタキ1500形15591から改造された。種車は昭和37年12月日車東京製の石油類専用車で、余剰化により転用されたものである。 設計比重は1.41・タンク容積は26.2m3であった。改造では新品の缶体を在来の台枠に積載したため、タンク体は通常より細くかつ長い。 |
新製されたドームレスタンク体は耐候性高張力鋼製の内面に厚さ5mmのゴムライニングを施したもので、鏡板には作業口があった。寸法は直径1,800mm・長さ11,350mmで、補強環を外側としたのが珍しい。 落成時の所有者は日本石油輸送KK・常備駅は南港だったが、僅か一週間後に東ソーKK所有・新南陽駅常備に変更された。同地の工場から九州方面に運用されていた。現時点では生存している模様である。 |
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■主要諸元 改造年 昭和57年5月 改造所 日車 設計比重 1.41 タンク容積 26.2m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス |
タンク材質 耐候性高張力鋼 タンク内面 厚さ5mmゴムライニング タンク板厚 胴板6・鏡板8mm タンク直径 1,850mm タンク長さ 11,350mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 12,900mm BC間距離 9,600mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KD254形 台車 TR41C形 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 旧形式 | 旧番号 | 落成時の所有者 |
1 | 11850 | S5705▲ | 日車 | タキ1500 | 15591 | 日本石油輸送KK |
【写真1539の1】 タキ11850形11850 P:吉岡心平所蔵
【写真1539の2】 タキ1500形15591 P:吉岡心平所蔵
種車となったタキ15591の落成写真。