吉岡心平のマーク

タキ2000形2043

私有貨車

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タキ1900形
タキ2050形

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ロット表

タキ2027

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特別編389
特別編391

積荷
●構造

入口


 タキ2000形では昭電の車両を紹介したが、今回は日本軽金属の所有車を取り上げる。

 タキ2000形30トン積アルミナ専用車のうち、2017〜2043の27両は日軽金が、昭和32〜33年に川崎で製作した。荷役方式が昭電の真空吸引から通常の下出しに変わったため、外観・形状は全く異なり、本来は別形式とすべきであった。

 タンク体は普通鋼製のFE2タイプ異径胴で、内部にはエアスライド装置が設置された。なお登場はセメント積のタキ7300形より2年早く、粉体専用タンク車の標準タイプを確立した形式として意義深いものがある。

 また荷役用の特殊装備として、真空吸引による上出し荷役のための吸上管も併設されていた。タンク受台は通常のものに加え、板金製の補助受台が中間に4個追加されている。
 台枠は枕梁間の中梁を省略したもので、側梁には300X90mmチャンネルを鋼板で補強したものを使用し、長さは13,900mm・BC間距離は10,600mmと巨大となった。

 所有者は日軽化工KK・常備駅は三保で、岩淵の電解工場への原料輸送用ピストン列車に充当されていた。写真の2043を含む17両は昭和57年11月に、残る11両は昭和59年4月に、それぞれ廃車となった。


【特別編390】030612作成、030727リンク追加、040214リンク追加+R4、040429リンク追加、050106リンク追加
+R4A、070605R4A2、070718リンク変更、090318R4BY。

タキ2000形2043の写真

【写真1390】 タキ2000形2043 昭和51年12月31日 富士川駅にて P:吉岡心平