吉岡心平のマーク

タキ3000形3162

私有貨車

 形式
索引

タキ2800形
タキ3500形

 番号
[ロット表]

タキ3149
タキ3202

 ページ
索引

特別編344
特別編346

積荷
●構造

入口


 米軍特有の専用種別標記としては、既にタキ3000形の「ジェット」や「軽油」を取り上げたが、たまたま見ていたネガに「ディーゼル」を発見したので紹介しよう。

 そもそも米タンと呼ばれるタンク車群は、米軍所有車、日陸や日通、丁酉産業などの民間所有車、国鉄所有車、そして大蔵省所有車の4グループに別けられる。このうち米軍所有として新製されたのは、タキ3000形だけで、
 3073〜3122 50両 S2707〜08飯野
 3123〜3172 50両 S2707〜08三菱
 3177〜3196 20両 S2709日車支店
 3197〜3230 34両 S2709日車本店
 3373初代〜3397初代 25両 S3107日立

の5ロット179両が在籍した。

 タキ3162は昭和27年8月三菱製で、同社製50両ロットの一員である。この時4メーカーで競作された154両により、石油会社各社から借り上げていた「連合軍貸渡タンク車」は、ほぼ一掃されたのであった。
 外観・構造はタキ3000形米タンバージョンとしては標準的で、特に記すべき事項も見当たらない。ちなみにドラムカン形ドームや車体左寄りに記入された番号などが、米タン共通の特徴である。

 所有者は米国陸軍輸送隊・常備駅は西戸崎であった。その後、浜安善や佐世保など各地の米軍基地を転々とした。廃車は不明である。


タキ3000形3162の写真

【写真1345】 タキ3000形3162 昭和52年11月23日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【特別編345】030211作成、040521R4、050330R4A、071027R4A2、090405R4BY、101031R4B。