吉岡心平のマーク

タキ3000形3202

私有貨車

 形式
索引

タキ2800形
タキ3500形

 番号
[ロット表]

タキ3162
タキ3238

 ページ
索引

特別編214
特別編216

積荷
●構造

入口


 いよいよワールドカップが開幕した。日韓共催にちなんで、今回は韓国へ行ったタキ3000形を取り上げる。

 戦後、我国に進駐した連合軍の燃料輸送は、国鉄と民間のタンク車を借り上げた「連合軍専用車」によって行なわれてきたが、朝鮮戦争中の昭和27年7月から9月にかけて、米国陸軍輸送隊はタキ3000形を154両一挙に新製した。正確にはタキ3073〜3172の100両と3177〜3230の54両に分けられ、前者は飯野と三菱が50両づつ、後者は日車支店が20両製作し、残りは日車本店製であった。
 ところが、このうちのラスト25両のタキ3206〜30は、いかなる訳か昭和34年4月、韓国に送ら

れてしまったのである。

 その後の消息は不明だったが、先日森さんから韓国清涼里駅で撮影した元タキ3000形と思われる写真を見せて頂いた。外観・構造は明らかにタキ3000形で、軍番号「700132」から割り出すと旧番はタキ3209である。上廻りは良く原型を残しているが、台車は標準軌に改造され、軸箱はRCT形コロ軸受に交換されている。森さんによれば、残念なことにその後近代的な車両に交換され、現在では姿は見られないとのことだ。

 写真2のタキ3202は、タキ3209と一緒に昭和27年9月日車本店で製作された兄弟車。当然のことながら、外観・構造は瓜二つだ。


タキ3000形3202の写真

【写真1215の1】 タキ3000形3202 昭和55年2月2日 拝島駅にて P:吉岡心平

韓国USA700132の写真

【写真1215の2】 USA700132 平成2年5月4日 清涼里駅にて P:森崇

【森さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編215】020601作成、020617リンク追加、020808リンク追加、040505R4、050330R4A、070801R4A2、
090408R4BY、101031R4B。