吉岡心平のマーク

タキ300形4520

私有貨車

 形式
索引

タキ250形
タキ400形

 番号
[ロット表]

タキ4505
タキ4529

 ページ
索引

特別編318
特別編320

積荷
●構造

入口


 濃硫酸と希硫酸との境目は、皆さんが考えるより流動的だ。国鉄は比重1.59までを濃硫酸、これ未満を希硫酸としているが、中には比重1.62の希硫酸タンク車なども存在したからである。

 新潟にあった日東硫曹KKの濃硫酸タンク車は、設計比重として濃硫酸の限界である「1.6」を採用した。タキ5750形の「太タンク体」3両はあまりにも有名だが、先輩格のタキ300形にも、3ロット7両の「太タンク体」が存在したのである。

 タキ4520は4519〜21の一員として昭和36年9月造機で製作され、タキ1311,12、タキ43

50,51と続く太タンク体タキ300形の最後を飾るロットであった。
 残念ながら詳細寸法は不明だが、前作などのデータを参考にすると、車体長さは通常のタキ300形と合わせた上でタンク容積を2.5m3拡大するため、タンク長さはそのままで、直径を150mm程度太くして1,850mmクラスとしたようだ。

 所有者は日東硫曹KK・常備駅は新潟港であった。昭和45年11月に会社名はサン化学KKと代わり、工場の移転で、常備駅は昭和49年4月に太郎代となったが、昭和51年11月に3両揃って廃車となった。


タキ300形4520の写真

【写真319】 タキ300形4520 昭和49年11月27日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編319】021207作成、040406R4、041212R4A、070627R4A2、080921R4BY、140217R4C。