吉岡心平のマーク

タキ1700形1756

私有貨車

 形式
索引

タキ1650形
タキ1800形

 番号
ロット表

タキ1753

 ページ
索引

特別編310
特別編312

積荷
●構造

入口


 私有貨車の構造は、同一形式でも番号により千差万別なので、番台分けする例は少ない。今回取り上げたタキ1756は、その稀有な例の一つだ。

 タキ1700形は30トン積希硫酸専用車で、0番台は1700〜23の24両、50番台は50〜56の7両がそれぞれ在籍した。但しタキ1753〜56の4両は0番台の改造車なので、実体としては27両が存在したことになる。
 0番台と50番台とは、タンク内面の耐食材料が相違しており、前者は鉛、後者はクロロプレンゴムであった。番台別けの理由は不詳だが、ゴムライニングの場合は全検施工工場が特定されること、ゴム化で自重が減少したため、換算両数を見直したこと、等が想起されている。
 なお類似形式に特別編で紹介したタキ4700形があるが、これとタキ1700形1750番台との相違

は、未だに良く判っていない。

 タキ1756は昭和32年12月汽車で、タキ1722を改造した。同時にタキ1711が1755になっている。なお種車は昭和28年汽車大阪製で、僅か4年で改造されたことになる。
 改造点はタンク内面の鉛ライニングを、クロロプレンゴムに交換した。なおタンク体自体や台枠以下は、種車時代のものをそのまま使用したため、外観的には、改造の前後で目立ったは差はないようだ。台車は後にTR41D化されている。

 所有者は種車時代から日本曹達KK・常備駅は大寺であった。同駅は昭和40年6月、磐梯町に改称されている。昭和41年12月の分社化で所有者は日曹金属KKとなったが、昭和47年10月に廃車となった。


タキ1700形1756の写真

【写真1311】 タキ1700形1756 P:吉岡心平所蔵


【特別編311】021123作成、030813リンク追加、040219R4、050414リンク追加+R4A、071028R4A2、080502R4BY、131009R4C。