吉岡心平のマーク

タム3900形3951

私有貨車

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タム3850形
タム4000形

 番号
[ロット表]

タム3946
タム3962

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特別編244
特別編246

積荷
●構造

入口


 タム3900形15トン積カセイソーダ液専用車だが、皆さんはどのような車を想像するだろうか。「タム900形起因の古びた改造車」だけと思ったら大間違い。今回は特定区間に運用するため製作されたロットを紹介する。

 タム3951は51〜54の4両ロットとして昭和35年6月日立で製作された。同年11月には55〜58が増備されている。ところが奇妙なことに、前者はタキ2600形12674〜91と、後者はタキ22624〜41と同時に製作されているのである。この理由は明らかで、特定ユーザーへの少量輸送のため増備されたのであった。

 そのユーザーとは、福井鉄道の五分市駅にあった東洋化成工業だったようである。青海からは近距離で、運用に要する時間が短いため、タムのピストン輸送が適してものと思われる。ところがこの種の輸送はトラックに転嫁されるのも早く、晩年は遊休車となり、タキ不足の際にだけ2両ペアとしてタキ代用として使用されるようになった。

 落成時の所有者は電気化学工業KK・常備駅は青海であった。写真は汐見町で撮影したものだが、この時には同駅になんと在籍8両の中で、タム3953を除く7両が集まっていた。昭和62年7月に8両揃って廃車となっている。


タム3900形3951の写真

【写真1245】 タム3900形3951 昭和61年1月19日 汐見町駅にて P:吉岡心平


【特別編245】020731作成、020804誤記訂正、020817誤記訂正、031230R4、040807リンク追加、050407
R4A、070614R4A2、090701R4BY131101R4C。