吉岡心平のマーク

タキ20300形20303

私有貨車

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タキ20100形
タキ20350形

 番号
[ロット表]


タキ20304

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特別編76
特別編78

●積荷
●構造

入口


 タキ20303は、昭和45年10月川崎で本形式の第一作として製作された20300〜20303の4両ロットの一員である。

 設計比重は1.0・タンク容積は35.0mであった。
 タンク体は直円筒形ドームレス構造で、材質は耐候性高張力鋼製、板厚は胴板6mm・鏡板8mmと標準的である。タンク寸法は直系1,950mm・長さ12.320mmと長大であった。タンク周囲には厚さ75mmのグラスウールを用いた保温キセを持っていた。
 荷役方式は吐出管を用いた下出し方式だが、高粘度の積荷に配慮して吐出管周囲には蒸気ジャ

ケットがあり、さらに排出を圧力空気でアシストするため、S字形の空気管を装備していた。
 台枠は平形で、長さは12,700mm・BC間距離は9,400mmであった。ブレーキは重量車向のKE305×300形+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は6両すべてが播磨化成工業KK・常備駅は岳南鉄道の須津(読みは「すづ」ではなく「すど」)であった。加古川の工場から製紙工場が林立する須津へのペーストサイズ剤輸送に使用されていたようである。須津駅は構内が狭く、長い車体が撮り難かった事も、今となっては懐かしい思い出だ。平成2年3月、全車一斉に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和45年10月
製造所   川崎
設計比重 1.0
タンク容積 35.0m3
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
●上廻り
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 12,320mm
断熱材   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   12,700mm
BC間距離  9,400mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41C形

タキ20300形20303の写真

【写真1077】 タキ20300形20303 昭和49年12月31日 須津駅にて P:吉岡心平

昭和45年製の第1ロットで、タンク端上部にあるのは洗浄口。


【特別編77】010713作成、011019本文修正、040121R4、050412R4A、060130ロット表追加、060823ロット表
R2、070516ロット表を形式編3に移動+本文修正+R4BX2、080314R4B、131018諸元追加+R4C。