吉岡心平のマーク

タキ5050形55078

私有貨車

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タキ5000形
タキ5100形

 番号
[ロット表]

タキ55068
タキ55080

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特別編225
特別編227

積荷
●構造

入口


 今回はリクエストにお答えして、吉田化学産業KKのタキ5050形を取り上げる。

 タキ55078は35トン積塩酸専用車として、昭和49年9月に55076〜78の3両が富士重で製作された。製作された時期は、江津駅での塩酸噴出事件でタム5000形の状態不良車が急速に淘汰されていた頃であり、本ロットもこのための代車として誕生したものと考えられる。
 外観・構造は、保安度向上タイプのタキ5050形として標準的なものだ。設計比重は1.18と通常より高めで、ドーム付のタンク体は普通鋼製で、内面には厚さ5mmのゴムライニングが施されていた。ドームの頂部は塩酸ではお約束のフランジ型

である。タンク直径は2,050mm・長さは9,500mmとタキ5050形の標準サイズで、タンク踏板は転倒防止を目的とした強化型となっている。
 台枠は保安度向上タイプの平型で、長さは10,300mm・BC間距離は7,000mmである。ブレーキは手+積空、台車はTR41Eである。

 落成時の所有者は十全化学KK・常備駅は奥田であった。昭和61年2月に55076、77と共に吉田化学産業KK所有となった。常備駅は当初中条だったが、その後羽前水沢に変更され、僅か一年半後の昭和62年6月に廃車となった。写真は廃車の後、酒田港の廃線跡に留置されていた際の姿である。


■主要諸元
製造年   昭和49年9月
製造所   富士重
設計比重 1.18
タンク容積 29.6m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク内面 厚さ5mmゴムライニング
タンク板厚 胴板9・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 9,500mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      10,300mm
BC間距離  7,000mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR41E−13形

タキ5050形55078の写真

【写真1226の1】 タキ5050形55078 平成3年7月14日 酒田港駅にて P:吉岡心平

タキ5050形55078の吉田化学産業KK社紋の写真

【写真1226の2】 タキ55050形55078の社紋 平成3年7月14日 酒田港駅にて P:吉岡心平

社紋は黄色であった。

タキ5050形55078の写真

【写真1226の3】 タキ55050形55078 昭和53年9月3日 越中島駅にて P:吉岡心平

十全化学KK時代の写真、隅田川や越中島駅の常連だった。


【特別編226】020626作成、020721リンク追加、020911リンク変更、040718R4、050420R4A、070801R4A2、090219R4BY、121202R4C+諸元追加。