吉岡心平のマーク

タキ24100形24108

私有貨車

 形式
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タキ23950形
タキ24300形

 番号
[ロット表]


 ページ
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特別編209
特別編211

●積荷
構造

入口


 平成13年度末の両数表で、タキ24100形の形式消滅が報じられた。小生にとっては新車時代に出会えた形式として、様々な意味で感慨深いものがある。

 タキ24100形は、昭和49年1月日車で16両が製作された35トン積軽質ナフサ専用車である。積荷は「ガスナフサμ」と呼ばれる沸点範囲が30〜130℃の石油分留品で、ペンタンやヘキサンが主成分である。いわばLPガスとガソリンの中間の成分で、都市ガス原料として使用される。

 外観・構造は17系タンク車の一員で、設計比重

が0.64と低比重のため、タンク容積は54.6m3と巨大である。タンク周囲には保冷用の50mmグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがあるが、荷役方式は通常の上入れ下出し方式である。

 落成時の所有者は日本石油KK・常備駅は本輪西で、塩谷・苗穂・岩見沢や桑園にある都市ガス会社への原料輸送に用いられた。昭和56年11月に日本石油輸送KKに移籍したが、これは日石以外も出荷するようになったためである。その後一部は本州に移り、ヘキセンなどの化成品輸送に転用された。平成13年度に残っていた15両が一挙に廃車されたため形式消滅した。


●関連形式 タキ42350形42351 昭和54年富士重製でキセ付38系。類似物性の化成品輸送用車。

        タキ17000形17000 昭和44年日車支店製で日本石油KK向。


■主要諸元
製造年   昭和49年1月
製造所   日車
設計比重 0.64
タンク容積 54.6m3
●上廻り
タンク形態 魚腹(F3)形異径胴
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク内面 ザップコート塗装
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク両端直径 2,050mm
タンク中央直径 2,600mm
タンク長さ 12,670mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   17系標準
長さ      13,530mm
BC間距離  10,130mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR41E−13形

タキ24100形24108の写真

【写真1210】 タキ24100形24108 昭和57年7月28日 東札幌駅にて P:吉岡心平


【特別編210】020525作成、020705リンク追加、031227R4、050316リンク追加、050411R4A、071201R4A2、
090408R4BY、130623諸元追加+R4C。