吉岡心平のマーク

タキ24300形24306

私有貨車

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タキ24100形
タキ24400形

 番号
ロット表


タキ24320

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特別編717
特別編719

●積荷
●構造

入口


 今回は、タキ24300形35トン積テレフタル酸専用車の初期ロットを取り上げよう。

 タキ24306は昭和49年3月三菱製で、同年2〜4月に24300〜24312の13両が製作された第一ロットに属する。

 設計比重は0.8・タンク容積は43.7mと、数値自体はタキ35000形と45000形の中間だが、粉体用車は内部に傾斜板による空洞があるため、実際のタンク体ははるかに大きい。

 タンク材質は積荷の純度保持のためステンレス鋼で、板厚は胴板・鏡板共に6mmと薄い。形態は積荷の流出を容易にするため魚腹形のF3タイプ異径胴とされ、タンク寸法は両端直径2,200

mm・中央直径2,700mm・長さ12,200mmであった。タンク踏板は中央部だけ強化されている。
 荷役装置は加圧窒素を用いたエアスライド方式で、タンク上部にある積込口3個と空気口2個は、後期ロットより数が多い。落成時は、エアスライド用に複雑な配管を装備していたが、実用の結果不要とされ、一部は撤去されている。
 台枠は35系特有の中梁省略台枠で、ブレーキはKSD180−254形積空+手、台車はTR41Eであった。

 落成時の所有者は三菱化成工業KK・常備駅は黒崎で、社名は昭和63年5月に三菱化成KK、平成6年10月に三菱化学KKと変った。本形式の中では早期に廃車されたものの一つで、平成11年2月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和49年3月
製造所   三菱
設計比重 0.8
タンク容積 43.7m3
●上廻り
タンク形態 魚腹(F3)形異径胴
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板・鏡板6mm
タンク両端直径 2,200mm
タンク中央直径 2,700mm
タンク長さ 12,200mm
●荷役方式
荷役方式 エアスライド式
●下廻り
台枠形式   35系標準
長さ      13,100mm
BC間距離  9,800mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR41E−13形

タキ24300形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
24300〜24312 S4902〜4904 三菱 三菱化成工業KK
24313〜24328 S5011〜5102 三菱 三菱化成工業KK
24329〜24360 S5202〜5210 三菱 三菱化成工業KK

タキ24300形24306の写真

【写真1718】 タキ24300形24306 昭和50年7月26日 黒崎駅にて P:吉岡心平

登場から一年半だが、既に配管の一部は撤去されている。


【特別編718】061101作成R4A、070602R4A2、071224ロット表R3追加、081031R4BY、130623諸元追加+
R4C。