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タキ1500形15118 |
私有貨車 |
形式 |
▲タキ1450形 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
田村さんのリクエストは、タンクの太いタキ1500形である。 問題のタキ1500形は、昭和35年5〜6月にかけて三菱で製作されたタキ15116〜20の5両である。このような変形車となったのかの理由は、私有貨車セミナーに掲載したので、ここでは詳説しないが、要は韓国米軍向10000ガロン揮発油タンク車の見込み生産分ないしパーツを流用した車両と推定されている。 外観・構造では、タンク体の太さを韓国向けタンク車に合せたため、タンク寸法は直径2,230mm・長さ10,400mmと、標準的な三菱製タキ1500形の2,050mm×12,500mmと大きく異な |
っていた。10系タンク車であるタキ10000形のタンク直径は2,200mmなので、これより太いことになる。一方、台枠は標準的な平型台枠で、長さは11,100mm・BC間距離は7,800mmと、タンク体に合せて標準車より各々2,200mmづつ短くなっている。 落成時の所有者は大協石油KK・常備駅は四日市であった。常備駅は昭和35年12月に浜川崎に移り、昭和39年3月には神奈川臨海開業により駅名は水江町となった。昭和42年12月には四日市駅常備に戻ったが、昭和56年8月には日本石油輸送KK所有・南港駅常備となった。なお、常備駅名は昭和58年11月に名古屋南港に改称されている。平成4年7月に廃車となった。 |
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●参考文献 タンク体の太いタキ1500形の謎 私有貨車セミナー第35回(RM153号) |
【写真1209】 タキ1500形15118 昭和57年7月18日 南港駅にて P:吉岡心平