吉岡心平のマーク

タム1900形

私有貨車

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タム1850形
タム2000形

 番号
ロット表


 ページ
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積荷
●構造

入口


 タム1900形は15トン積カセイソーダ液専用車で、昭和22〜23年に3ロット8両が製作された。

●新製車  1900〜1905の2ロット6両。1903以降はワ22000形の戦災台枠流用車、1900〜1902も外観からワないしトの戦災復旧車と推定される。

 当時、カセイソーダ液のタムにはタム900形があったが、これと形式を分けた理由は、(1)タム900形はタム200形の転用車のため、軸距がワム並に長かったこと、(2)タム900形は当時大半が荷重16トンであったため、(3)戦災復旧車を区別、の3つが考えられるが、真相は不明である。

 所有者は興国人絹パルプKK・常備駅は八代で

あった。戦後混乱期の製作としては長命で、九州内で使用されていたようだが、ヨンサントウではスピードアップ不適格車とされ、全車が昭和43年9月に廃車となった。

●改造車  1906,1907の2両で、昭和23年3月にタ2100形13トン積希硝酸専用車の2100,2101から改造された。なお種車は昭和18年3月にタム400形1447,1450を改造した車両である。

 改造時の所有者は日東化学工業KK・常備駅は湊であった。タム1907は昭和26年3月にタム400形1589に改造され消滅したが、結局は元の形式に戻ったことになる。残ったタム1906は、昭和33年10月に廃車となった。


タム1900形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
1900〜1902 S22xx 東京電機車両   興国人絹パルプKK
1903〜1905 S2303 造機 興国人絹パルプKK
1906,1907 S2303 不明 タ2100形 2100,2101 日東化学工業KK

【暫定編13】090429作成R4B、130517R4C。