吉岡心平のマーク

タ2400形

私有貨車

 形式
索引

▲タ2350形
タ2600形

 番号
ロット表


 ページ
索引


積荷
●構造

入口


 タ2400形は10トン積クレオソート専用車で、昭和28年三菱でタム400形1400〜1402を改造した車両である。

 種車は昭和11年12月日車本店製の15トン積濃硫酸専用車で、関西硫酸販売向に製作された1400〜1409の10両ロットの一員であった。当時のタム400形は軸距3mの短い台枠とこれに合せたタンク体が特徴で、当時新潟とタム400形を二分していた日車製だけに、全体として手馴れた作りである。10両のうち、タム1400〜1404の5両は戦争中の日本硫硝酸KK所有を経て昭和23年4月に三菱化成の所有となった。

 このうち3両がクレオソート専用に改造された訳で、下出し方式の吐出管が追加されたものと思われるが、残念ながら写真は残されていない。参考までに、改造されずにタム400形で残った車両の写真を掲載しておこう。鋳鋼製と思われるタンク受台や、ターンバックル式の締め金具を持つタンク帯金など、日車製の特徴が横溢している。

 改造時の所有者は三菱化成工業KK・常備駅は黒崎であった。タ2400は昭和31年12月にタム1850形1851、タ2401と2402は昭和32年4月に同じくタム1850,1852に改造され、形式消滅した。


●関連形式 タム1850形1852 タ2402の改造車。


タ2400形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
2400〜2402 S2808〜2812 三菱 タム400形 1400〜1402 三菱化成工業KK

タム400形1403の写真

【写真15】 タム400形1403 P:吉岡心平所蔵

タ2400形になったタム1400〜1402の僚車で、元は同一ロットである。


【暫定編15】091010作成R4B。