吉岡心平のマーク

タキ2600形12605

私有貨車

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タキ2550形
タキ2700形

 番号
[ロット表]

タキ2697
タキ12614

 ページ
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特別編195
特別編197

積荷
●構造

入口


 タキ400形の改造車のうち、今回はタキ2600形になった車両を紹介しよう。

 タキ400形の出自については既に何回も述べたので省略するが、昭和30年代になるとキセなしゴムなしでは流石に流行遅れとなり、二次に亘って近代化改造が施行された。
 レーヨン曹達から承継車で、戦後まで生き延びたタキ401〜412のうち、昭和30年、第一次改造として403〜05,07〜09の6両がタキ2800形2849〜54に改造された。続いて昭和33年には第二次としてタキ402と410がタキ6700形6700,01に、タキ401,406,411の3両がタキ2600形12603〜05にそれぞれ改造された。
 タキ412だけは改造の対象とならず、昭和50年までそのままの姿で使用されたが、これは鶴見曹

達からの短距離運用に充当されたためである。

 タキ12605形は昭和33年2月汽車東京でタキ400形411から改造された。改造では従来のタンク体内面にゴムライニングを施し、その周囲に保冷用のキセを追加した。タンク受台は種車の戦前製の日車独特のものを、嵩上げした上で再利用している。
 台枠や台車(TR20)は種車のままで、タンク体と比較して長目の台枠や、特徴ある端部の手摺などはそのまま残されていた。なお台車は、第一次台車改造の際、TR41Dにそっくり交換された。

 所有者は東亜合成化学工業KK・常備駅は伏木であった。一生を北陸の地で過ごし、昭和53年9月に廃車となった。


タキ2600形12605の写真

【写真1196】 タキ2600形12605 昭和49年7月11日 伏木駅にて P:吉岡心平


【特別編196】020430作成、040714R4、050412R4A、071026R4A2、090302R4BY、130804R4C。