吉岡心平のマーク

タキ2550形2550

私有貨車

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タキ2500二代形
タキ2600形

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特別編178
特別編180

積荷
●構造

入口


 極限設計車の話は簡単だ。その存在意義を示せばよいからである。反面、中途半端なサイズの車両は説明が難しい。

 タキ2550形の解説に先立って、その種車となったタサ2300形に触れておこう。タサ2300形は20トン積カセイソーダ専用車で、昭和25年10月新潟で3両が製作された。当時は30トン積のタキ1400形が登場してから一年後で、なぜこんな小型車を作ったかは見当もつかない。
 タンク体は普通鋼製で、タンク内部には加熱管装置、鏡板にはその点検蓋があった。小型ながらバランスの取れたスタイルで、タンク受台廻りの作りから、一目で新潟製と判る。

 落成から6年たった昭和31年7月、日車支店で25トン積濃硫酸及び発煙硫酸専用に改造され、誕生したのが本形式である。濃硫酸の25トン車には3軸車のタキ2500形があったが、ボギー車では本形式が初めてであった。
 改造では加熱管と点検蓋は撤去されたが、写真のように痕跡が残されている。荷役装置もS字管が撤去されたため、シンプルな姿になった。

 タサ時代からタキの初めにかけて、所有者は三井化学工業KK・常備駅は笠寺であった。昭和43年10月、会社名は東洋高圧との合併により三井東圧化学KKとなった。一生を名古屋近傍で過ごし、昭和48年10月に廃車となっている。


●関連形式 タサ2300形 種車となった形式で、昭和25年新潟製の20トン積カセイソーダ液専用車。


タキ2550形2550の写真

【写真1179】 タキ2550形2550 昭和45年10月8日 笠寺駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編179】020318作成、030124リンク変更、040306R4、040414R4A、050617リンク追加、070717R4A2、
090302R4BY、130913R4C。