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タキ5800形5820 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
高圧ガスのタンク車は色々紹介したが、液化塩化ビニルの専用車は今回が初登場だ。積荷は塩化ビニル樹脂の原料で、最盛期は100両近いタンク車が全国を走り回っていたものである。 タキ5800形は25トン積液化塩化ビニル専用車で、昭和32〜42年にかけて5800〜05、08〜30の29両が三菱と日立で製作された。06、07は最初から欠番である。 タキ5820は昭和41年11月日立製で、19〜21の3両が作られた内の1両である。タンク車輸送される高圧ガスの中では、液化塩化ビニルは常用圧力が低いものの一つで、他の積荷では高張力 |
鋼の使用が常識となった時代なのに、タンク材質はボイラー用鋼板(SB42)だ。もっとも板厚は胴板12mm・鏡板14mmと薄いのだが・・ 所有者は東洋曹達工業KK・常備駅は周防富田であった。昭和52年7月に弁装置の改良(緊急遮断弁の取付)を受けている。昭和55年10月、駅名は新南陽に改称された。車齢15年を目前にした昭和56年4月に廃車された。 |
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【写真1185】 タキ5800形5820 昭和50年2月28日 周防富田駅にて P:吉岡心平