吉岡心平のマーク

タキ5800形5820

私有貨車

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タキ5750形
タキ5850形

 番号
解説

タキ5808
タキ5829

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特別編184
特別編186

積荷
●構造

入口


 高圧ガスのタンク車は色々紹介したが、液化塩化ビニルの専用車は今回が初登場だ。積荷は塩化ビニル樹脂の原料で、最盛期は100両近いタンク車が全国を走り回っていたものである。

 タキ5800形は25トン積液化塩化ビニル専用車で、昭和32〜42年にかけて5800〜05、08〜30の29両が三菱と日立で製作された。06、07は最初から欠番である。

 タキ5820は昭和41年11月日立製で、19〜21の3両が作られた内の1両である。タンク車輸送される高圧ガスの中では、液化塩化ビニルは常用圧力が低いものの一つで、他の積荷では高張力

鋼の使用が常識となった時代なのに、タンク材質はボイラー用鋼板(SB42)だ。もっとも板厚は胴板12mm・鏡板14mmと薄いのだが・・
 外観・構造は日立製の高圧ガスタンク車として標準的なもので、目立つのはタンク帯金がキセ内部に入る部分の厳重なカバー位である。台枠以下は標準的な平型台枠で、台車はTR41Cを装備していた。

 所有者は東洋曹達工業KK・常備駅は周防富田であった。昭和52年7月に弁装置の改良(緊急遮断弁の取付)を受けている。昭和55年10月、駅名は新南陽に改称された。車齢15年を目前にした昭和56年4月に廃車された。


タキ5800形5820の写真

【写真1185】 タキ5800形5820 昭和50年2月28日 周防富田駅にて P:吉岡心平


【特別編185】020402作成、020420誤記訂正+リンク追加、020910リンク追加、030131リンク変更、031228R4、

041102ロット表追加、060819ロット表R2、071128R4A2、080330ロット表を第396週に移動、090108R4BY、110720R4B。