吉岡心平のマーク

タム8800形8800

私有貨車

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タム8700形
タム8900形

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ロット表


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特別編133
特別編135

●積荷
●構造

入口


 既に消え去った専用種別は数多いが、比較的短期間しか見られなかったもののひとつに「アセトンシアンヒドリン」がある。

 タム8800形は昭和39年12月に日車支店で4両がタム5300形5301、02、タム500形2852、2857から改造された15トン積アセトンシアンヒドリン専用車である。積荷は本形式が唯一のもので、毒性が高く、一説には帝銀事件で毒物として使われたと評されている。
 タンク体は種車の普通鋼製タンク体を用いたが、容積を調整するため、両端を切り詰めた。

 荷役方式は上入れ上出し方式に変更された。写真で手前に見える配管は空気管で、ドーム内に導かれている。
 台枠は種車のものをそのまま流用したので、タンクを切り詰めた分だけ長く見える。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は秋田港であった。昭和46年8月、駅名は臨海鉄道との絡みで中島埠頭駅となった。本来の使用者は秋田地区にあったようだが、比較的早く職を失ったようで、写真は新興の日東化学を訪問した際のものと思われる。昭和48年12月に廃車となった。


●種車形式 タム5300形5301 昭和36年日車支店製で、タム8800、8801の種車。


タム8800形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
1A 8800,8801 S3912▲ 日車支店 タム5300 5301,5302 日本石油輸送KK
1B 8802,8803 S3912▲ 日車支店 タム500 2852,2857 日本石油輸送KK

タム8800形8800の写真

【写真1134】 タム8800形8800 昭和45年12月24日 高島貨物駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編134】011206作成、040110R4、050427R4A、070826R4A2、081204ロット表R3追加、131011R4C。