吉岡心平のマーク

タキ25000形25073

私有貨車

 形式
索引

タキ24900形
タキ25800形

 番号
解説

タキ25071
タキ25098

 ページ
索引

特別編171
特別編173

積荷
●構造

入口


 今回紹介するのは、ブリヂストン液化ガスが所有していたタキ25000形である。

 タキ25000形は25トン積LPガス専用車で、タサ時代の波除け板・保冷キセを廃止することで、初めて25トン積を可能とした優れものである。
 一方、趣味的見地からは、各社共同での標準設計が進んだため、メーカーによる差異は殆どなく、製造時期によりブレーキ装置と台車が異なるだけと、いささか寂しい。

 タキ25073は、昭和49年12月日車で25073〜78の5両が製作されたロットの第一号車である。タキ25000形としては両側ブレーキ・TR211B台車を装備したグループに属している。

 なお、昭和43年製のタキ25010を特別編128で紹介しているので、是非これと比較して頂きたい。
 側ブレーキの手摺はタンク体でなく台枠から生えているが、これは、手摺をタンク体に溶接する際に発生する熱影響を嫌ったためと思われる。

 落成時の所有者はブリヂストン液化ガスKK・常備駅は末広町であった。写真1の通りキーストンマークが描かれた縦長の社紋板がチャームポイントだった。その後、昭和56年3月に5両揃って三井液化ガスKK所有となったが、常備駅は末広町のままで、恐らく社名変更ではないかと思われる。落成から9年後3ケ月後の昭和59年2月、全車まとめて廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和49年12月
製造所   日車
ガス定数  2.35
タンク容積 59.1m3
タンク形態 直円筒(S1)形
●上廻り
タンク材質 高張力鋼(HT)
タンク板厚 胴板13・鏡板15mm
タンク直径 2,200mm
タンク長さ 15,950mm

●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   16,800mm
BC間距離  13,500mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KC203形
自連緩衝器  RD12形ゴム
台車      TR211B形

タキ25000形25073の写真

【写真1172の1】 タキ25000形25073 昭和52年10月30日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

タキ25000形25073の写真

【写真1172の2】 タキ25000形25073 昭和56年7月5日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【特別編172】020226作成、040110R4、050414R4A、071216R4A2、110201R4B。