吉岡心平のマーク

タキ24900形24900

私有貨車

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タキ24800形
タキ25000形

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特別編150
特別編152

●積荷
●構造

入口


 青木さんのリクエストに答えて、「醤油」専用のタキ24900形を紹介する。

 タキ24900形は一形式一両の35トン積醤油専用車で、昭和49年10月日車製であった。当時、「醤油」のタンク車輸送には、内面をエポキシ塗装したタキ3500形が多数充当されていた。本形式はこの増備として企画されたもので、初の新製車であったが、その後の増備はなく、結局一両だけで終わっている。

 設計比重は1.18・タンク容積は29.6mで、タンク形状はドーム付のF3タイプ異径胴とされた。この時期には珍しくドーム付としたのは、従来から使用されていたタキ3500形と使い勝手を合わせたためと推察される。また両端がなだらかに傾斜した魚腹形異径胴にしたのは、積載効率の

追求ではなく、食品である積荷の残液を防止するためである。タンク材質は普通鋼製だが、積荷の純度保持のため内面はエポキシコーティングされていた。タンク寸法は直径が両端1,950mm・中央2,050mmで、長さは10,070mmであった。
 荷役装置は標準的な上入れ下出し方式である。
 台枠は標準的な平型で、長さは11,200mm・BC間距離はは7,800mmであった。ブレーキはKSD形積空+手、台車はTR41E−13であった。

 落成時の所有者は銚子醤油KK・常備駅は銚子であった。その後所有者名はヒゲタ醤油KKに変更された。タキ3500形と共通に使用されていたが、晩年は神栖駅で長期間留置され、昭和62年6月に廃車となった。


タキ24900形24900の写真

【写真1151】 タキ24900形24900 平成2年10月 神栖駅にて P:吉岡心平

廃車から3年後の姿。転用を考えて保留されていたのだろうか。


【特別編151】020118作成、021006本文修正、031121R4、050414R4A、070705R4A2、100901R4B、131101R4C。