吉岡心平のマーク

タキ20000形20028

私有貨車

 形式
索引

タキ19700形
タキ20100形

 番号
解説

タキ20022

 ページ
索引

特別編170
特別編172

●積荷
構造

入口


 橋本さんのリクエストは、カロナイト化学が所有していたタキ20000形である。

 タキ20000形はC重油輸送用の石油類専用車で、タキ10000形タンク車に保温用のキセを追加した車両である。もともとタンク体の太かったタキ10000形の周囲にキセを巻いたから、タンク体は物凄く太くなったように見え、いかにも大陸のタンク車のようだ。
 またキセの追加で重くなった自重を軽減するため、タンク材質はタキ10000形と同じ普通鋼でなく、耐候性高張力鋼に変更されている。

 タキ20028は、昭和43年10月川崎で製作された。タキ20000形の最終ロットで、27〜32の

5両が誕生した。外観・構造は同形式として標準なものとなっている。

 落成時の所有者はモービル石油KK・常備駅は浮島町であった。昭和53年6月、タキ20028は29、30と共にカロナイトKK所有・水江町常備に異動した。移籍の理由は、潤滑油添加剤輸送のピンチヒッターとして使用するためだったようだ。その後タキ8650形の増備などで、タキ20028は昭和57年6月に本来の持ち主であった川重商事KKに戻った。常備駅は清水となり、豊年製油が借り上げて使用していた。写真2はこの頃の姿である。その後神栖駅常備となり、最後は亜硫酸パルプ廃液の輸送に使用されていたが、平成元年4月に廃車となった。変化に富んだ生涯であった。


●関連形式 タキ11800形11800 昭和43年新潟製、プロパーな潤滑油添加剤専用車。


【特別編171】020225作成、020915リンク追加、020627リンク変更、040122R4、050331R4A、060704リンク
追加、070409R5X、070923R4A2、080505R4BY。

タキ20000形20028の写真

【写真1171の1】 タキ20000形20028 昭和53年11月 塩浜操駅にて P:吉岡心平

タキ20000形20028の写真

【写真1171の2】 タキ20000形20028 昭和63年1月5日 神栖駅にて P:吉岡心平