吉岡心平のマーク

ホキ3500形3780

私有貨車

 形式
索引

ホキ3100形
▼ホキ4050形

 番号
[ロット表]

ホキ3761

 ページ
索引

特別編157
特別編159

積荷
●構造

入口


 貨車ファンの必須技能に番号透視術がある。早い話が「透かし読み」だが、何回も改番されていると、見分けるのが大変だ。

 ホキ3780はホキ3500形30トン積セメント専用車のラストナンバー。同車は元々三岐鉄道ホキ6000形6007で、昭和35年東洋で製作された。特別編86で解説したホキ7300形(旧三岐ホキ4000形)の後継形式で、外観・構造は昭和32年東洋製のホキ1形75〜94(後のホキ3500形3575〜94)と良く似ていた。

 昭和45年10月、セメント輸送車の大型化のあおりを受けて三岐鉄道線を離れることになり、国鉄車籍に編入され、編入後の形式はホキ3500形であった。昭和38年のホッパ車大改番でホキ1初代形から改番された形式である。担当者は、改

番後にこんな小型車を増備するユーザーがある筈がないと思ったらしく、三岐からの編入車は改番時のラストである3758の次から付番された。ところがこの推察が誤っていた。改番後、敦賀セメントKKがホキ3759〜70の12両を新製していたのである。このため、ホキ3759〜68は全て2車現存となってしまった。
 その後もそのままの番号で使用されていたが、昭和52年3月、私有貨車台帳のコンピュータ化に伴い、同一番号ではマズくなり、三岐からの編入車を当時のラストナンバー以後に移動した。この改番によりホキ3768が、今回紹介するホキ3780となった訳である。

 所有者は小野田セメントで、国鉄編入時の常備駅は三河田原だった。元善光寺などに運用されていたが、昭和59年3月に廃車となっている。


●同一形式    キ1初代形22初代 昭和29年3月日車支店製、日車製エアスライドホッパ車の例。

●同一専用種別 ホキ3100形3152 昭和38年東洋製の35トン積セメント専用ホッパ車。


ホキ3500形3780の写真

【写真1158の1】 ホキ3500形3780 昭和54年8月18日 中部天竜駅にて P:吉岡心平

ホキ3500形3780番号部分の写真

【写真1158の2】 ホキ3500形3780 昭和54年8月18日 中部天竜駅にて P:吉岡心平

3780の下には3768、更に下には6007の文字が見える。