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タキ3000形23379 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
前回に引き続き、タキ3000形の変り種を取り上げよう。九州は大分に製油所を持つ九州石油は、少数ながら自社ブランドのタンク車を持っていた。なかでも同社所有のタキ3000形はたった一両しかなく、石油タンク車フリークには、まさに垂涎ものであったのである。 タキ23379は昭和37年6月日車支店製で、石油荷役向けに23375〜79の5両ロットとして製作された。外観・構造は日本石油輸送向けに大量 |
生産された日車支店タイプで、タキ3000形の代表作と言っても過言ではない。車体中心から少し偏ったタンク梯子が目印となっている。 落成時の所有者は石油荷役KKで、常備駅は昭和41年5月に塩釜港から塩釜埠頭駅に異動した。その後、昭和45年4月には九州石油KK・鶴崎駅常備となり、「STORK(コウノトリ)」のマークも鮮やかに九州内での石油輸送に使用されていたが、昭和63年11月に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和37年6月 製造所 日車支店 設計 比重 0.73 タンク容積 41.0m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板9・鏡板12mm タンク直径 2,050mm タンク長さ 12,600mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 13,500mm BC間距離 10,200mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KD254形 台車 TR41C形 |
【写真1150の1】 タキ3000形23379 平成元年1月15日 碧南市駅にて P:吉岡心平
既に車籍はなく、解体直前の姿である。
【写真1150の2】 タキ3000形23379の社紋・社名板 平成元年1月15日 碧南市駅にて P:吉岡心平
【写真1150の3】 タキ3000形23379 P:吉岡心平所蔵
落成時の形式写真が見つかったので、掲載しておく。