|
ホキ6500形6508 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲ホキ6504 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
「私有貨車の荷重は単調に増加する」とは、私有貨車の第三法則だが、カーバイドホッパ車はその例外で、25トン車が30トン車の後から誕生している。例外の理由を調べたところ、カーバイドのばら積輸送は専用の密閉容器(コンテナ)を長物車や無蓋車に積載することでスタートしたが、その後、私有貨車が登場するに及び、長物車に積載されていた容器を私有貨車に化かしたことが判った。かくして誕生したのが、今回取上げるホキ6500形である。 またホキ6500形は、複雑な改番を経たことでも有名だ。最初の4両は、昭和31年8月にホキ190形として誕生し、僅か半年後にホキ1900初代形に再改番された経歴を持つ。その後、昭和38 |
年のホッパ車改番でホキ6500形となっている。 ホキ6508はホキ1900形1908として昭和34年1月川崎で製作された。30トン積のホキ250形が33両が製作された後の登場である。上廻りはカーバイド専用車として標準的な作りだが、元々がチキ積載用だったため、車体断面が異様に小さい。写真2はホキ1900形時代、写真1はホキ6500形に改番後の姿をそれぞれ示す。 所有者は三菱化成工業KK・常備駅は黒崎であった。会社名は昭和42年2月に常備駅は塩浜に異動した。昭和46年6月に日本陸運産業KKに売却され、昭和46年11月にはタキ1500形31598に改造され、姿を消した。 |
|
●関連形式 タキ1500形41500 本形式の改造車。 |
【写真1145の1】 ホキ6500形6508 昭和43年8月21日 塩尻駅にて P:堀井純一
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】
【写真1145の2】 ホキ1900形1908 P:吉岡心平所蔵
昭和38年にホキ6508に改番される前の貴重な写真。