吉岡心平のマーク

タキ16100形16101

私有貨車

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タキ15900形
タキ16200形

 番号
ロット表


タキ16104

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特別編143
特別編145

積荷
●構造

入口


 私有貨車の中には、持ち主によって車体構造が大きく異なるものがある。サラシ液のタンク車も、その一つだ。

 タキ16100形は35トン積サラシ液専用車で、昭和44〜49年に4両が製作された。たった4両しかないのに16103は欠番である。

 タキ16101は昭和44年7月川崎製で、トップナンバと2両で一ロットであった。積荷比重が1.13と小さかったので、タンク容積は30.9mと大型であった。
 ドームレス構造のタンク体は普通鋼製で、内面に厚さ5mmのゴムライニングが施されている。タ

ンク寸法は直径が2,050mm・長さは10,050mmと、直径はタキ3000形並である。クレハのタキ18500形が保冷キセ付で、カセイソーダ液専用車に似ていたのに対し、こちらは保冷なしで塩酸専用車に類似していた。S字管が太いのも特徴の一つだ。
 台枠は通常の平形で、長さは10,500mm・BC間距離は7,200mmであった。台車はTR41Cである。

 所有者は望月燃料KK・常備駅は岩淵であった。常備駅名は翌45年6月に富士川に改称されている。本形式も難撮形式の一つだったが、一部の車両は北海道に出稼ぎに行っていたようである。平成2年2月に廃車となった。


【特別編144】020108作成、031109本文修正+ロット表を追加、040127R4、041030リンク追加、050425R4A、
060825ロット表R2、070626R4A2、070823ロット表R3、090204R4BY。


タキ16100形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
16100,16101 S4407 川崎 望月燃料KK
16102 S4707 川崎 望月燃料KK
16104 S4908 川崎 大和紡績KK

タキ16100形16101の写真

【写真1144】 タキ16100形16101 昭和51年12月31日 富士川駅にて P:吉岡心平