吉岡心平のマーク

ホキ6600形6607

私有貨車

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ホキ6500形
ホキ6700形

 番号
ロット表

ホキ6600
ホキ6609

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特別編69
特別編71

●積荷
●構造

入口


 国鉄貨車教室の第4回では、ホキ2200形穀物輸送用ホッパ車について解説したので、今回の特別編では、その先祖に当たるホキ6600形麦芽専用車を取り上げる。

 ホキ6600形は25トン積麦芽専用ホッパ車で、昭和38〜48年に6600〜13の14両が日立・富士重で製作された。輸入麦芽をバラ積輸送するための有蓋ホッパ車で、荷役方式が自重落下のため、国鉄セムを大型化して屋根を付けた構造となった。車体は仕切り板で前後2室に分割され、円弧を描いた車体側面によりスタイリッシュな外観である。隣接車への歩み板がある点はホキ2200形と大きく異なり、その下には太い通気管が隠さ

れている。落成時の塗色は黒だったが、昭和53年の規程改正でクリーム色4号に変更された。荷重は25トンだが、自重面からは30トン積も充分可能で、ホキ2200形登場後も本形式の増備が続いたことを考え合わせると、ユーザーの意向を反映したものと思われる。

 所有者は製造時期により日本麦酒KKないしサッポロビールKKである。常備駅はビール工場が位置する白岡であったが、昭和60年に積込地であった山下埠頭に変更されている。ちなみに写真70の2は白岡時代、他の2枚は山下埠頭時代のものだ。平成元年10月に全車一斉に廃車となり、形式消滅した。


【特別編70】010626作成、031230写真1070の2変更、040228R4、050509R4A、060126ロット表追加、
060902ロット表R2、071004ロット表R3+R4A2。


ホキ6600形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
6600〜6603 S3806 日立 日本麦酒KK
6604,6605 S4004 日立 サッポロビールKK
6606 S4004 富士重 サッポロビールKK
6607 S4103 日立 サッポロビールKK
6608 S4707 日立 サッポロビールKK
6609〜6613 S4803 日立 サッポロビールKK

ホキ6600形6607の写真

【写真1070の1】 ホキ6600形6607 昭和60年6月22日 山下埠頭駅にて P:吉岡心平

晩年には、社紋板が「黒ラベル」となった車両もあった。

ホキ6600形6610の写真

【写真1070の2】 ホキ6600形6610 昭和55年11月15日 山下埠頭駅にて P:吉岡心平

ホキ6600形6610の写真

【写真1070の3】 ホキ6600形6610 昭和60年6月22日 山下埠頭駅にて P:吉岡心平

車体断面に沿って無数にある小孔が、本形式のチャームポイントだ。