吉岡心平のマーク

タキ200二代形202

私有貨車

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タキ200初代形
タキ250形

 番号
ロット表

タキ200二代
タキ211

 ページ
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特別編128
特別編130

積荷
●構造

入口


 今回は30トン積トリクロールエチレン専用車であるタキ200形を解説しよう。同形式は欠番が多く、タキ200の次は202、203で、その先は210に飛んでいる。区分の理由はドームの有無でもなし、新製と改造でもなし、メーカーの相違でもない。一体何故なのだろうか?

 タキ202は昭和42年6月日車支店で、タキ2800形2814から改造された。種車は昭和29年1月汽車東京製の30トン積カセイソーダ液専用車で、最近まで僚車のタキ2816が残存していて話題となったロットである。
 改造では従来のタンク体を廃棄し、新製したステンレス鋼製のタンク体を搭載した。

 通常ではタンク内周にある補強環を、敢えてタンク外周に移したのは、分解で生ずる塩素イオンによる溶接部の腐食を懸念したためと推察される。タンク頂部をフランジ構造にした理由は判らない。
 台枠以下は種車のものをそのまま用いたが、ブレーキ装置は籍空に換装された。このグループはタキ2800形では例外的にBC間距離が長かったため、台車はTR41Cのままである。

 所有者は東亞合成化学工業KK・常備駅は伏木から昭和46年9月に吉成、昭和47年10月に勝瑞、昭和59年1月に浅野、昭和60年3月に昭和町と、東亞合成と関連会社の工場を軒並み訪れた末、平成6年6月に廃車となった。


【特別編129】011128作成、031121リンク追加、040110R4、050313ロット表追加+R4A、050315リンク変更、060130ロット表をタキ200bに移動、070917R4A2、090218R4BY。

タキ200二代形202の写真

【写真1129】 タキ200二代形202 昭和51年4月18日 塩浜操駅にて P:吉岡心平