吉岡心平のマーク

タキ6300形6301

私有貨車

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タキ6250形
タキ6350形

 番号
ロット表

タキ6300

 ページ
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特別編77
特別編79

●積荷
●構造

入口


 トップナンバーの紹介で「タキ6301は、ドーム頂部に防水カバーが設けられたため、一風変わった外観となっていた」と書いたところ、本車のリクエストを多数の方から頂戴した。

 タキ6301は昭和37年9月日車支店製の35トン積珪酸ソーダ専用車。トップナンバーの翌年増備された6301は、ドーム上に妙なカバーを持って登場した。
 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,700mm・長さ11,420mmと細くて長い。直径1,000mmのドーム上には雨水除けのカバーが追加された。恐らく積荷によるハッチの固着を防止するためと思われる。

 なお、このような構造を持つものにタキ6250形無水硫酸専用車・タキ9000形クロロホルム専用車などがあり、これらは水分による反応や腐食防止が主眼だったようだ。
 荷役方式は通常の下出し方式だが、高粘度の積荷のため、加圧アシスト用の空気管を備える。
 台枠は平形で、長さは12,200mm・BC間距離は8,900mmであった。

 所有者は東曹産業KK・常備駅は初め中条だったが、昭和53年11月酒田港に異動した。社紋が異様に黒ずんで見えるのは、黄色に対するフィルムの分光感度が原因のようである。廃車はタキ6300と同一で、昭和63年8月に姿を消している。


●同一専用種別 タキ9100形9100 昭和36年造機製の先輩形式で、タンク体はステンレス製。

           タキ9150形9150 昭和38年造機製の後継形式で、タンク体を普通鋼に変更。


タキ6300形6301の写真

【写真1078】 タキ6300形6301 昭和54年4月1日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編78】010715作成、010811リンク追加、020202リンク追加、031122本文修正、040122R4、050509R4A、051218リンク追加、070712R4A2、100401R4B。