吉岡心平のマーク

タキ9100形9100

私有貨車

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タキ9050形
タキ9150形

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特別編71
特別編73

●積荷
●構造

入口


 今回は、かつて「越中島の主」であったケイ酸ソーダ専用車を取り上げる。類似車両としては35トン積のタキ6300形(特別編54)を紹介しているのでご覧頂きたい。

 タキ9100は昭和36年11月造機で製作された30トン積硅酸ソーダ専用車。積荷は「水ガラス」と言った方がポピュラーかもしれない。
 銀色に輝くステンレス製のタンク体が特徴だが、増備車は普通鋼製タンク体のタキ9150形となったため、一形式一両に終った。

 ステンレス鋼製のタンク体は直径1,900mm・長さ8,142mmで、全体としてタキ1250形リン

酸専用車に酷似するがこちらが一廻り大きい。
 また荷役方法も異なり、吐出管を用いた下出し方式となっていた。ところで鏡板にある小さな作業口は何だろう?
 台枠は平形で、長さは9,800mm・BC間距離は5,700mmであった。台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dとなった。

 所有者は日本化学工業KK・常備駅は郡山だったが、昭和47年から58年1月までの間は越中島駅常備であった。写真は昭和52年元旦の撮影で、越中島で初撮りを済ませてから、門仲の富岡八幡へ初詣に繰り出した事を思い出す。昭和61年4月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ6300形6300 S3605日車支店製で珪酸ソーダ専用車の第一号、荷重35トン。

           タキ6300形6301 S3709日車支店製の第2ロット。ドーム上に雨除けカバーを持つ。

           タキ9150形9150 S3802造機製の後継形式で、タンク体を普通鋼に変更。
           タキ9150形9151 S3802造機でタキ2909を改造。東曹産業KK向で保温キセ付。


タキ9100形9100の写真

【写真1072】 タキ9100形9100 昭和52年1月1日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編72】010703作成、010717リンク追加、011010リンク追加、031126本文修正、031219R4、050409R4A、051218リンク追加、071011R4A2、090926R4B。