吉岡心平のマーク

タキ9150形9151

私有貨車

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タキ9100形
タキ9200形

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ロット表

タキ9150

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第276週
第278週

●積荷
●構造

入口


 変形車発生の原因の一つに他形式からの改造があるが、タキ9150形の場合は中でも顕著な例として有名である。

 タキ9151は昭和38年2月造機でタキ2800形2909から改造された。ちなみに落成の日付は新製車であるトップナンバーと全く同一である。
 種車は昭和31年11月造機製の30トン積カセイソーダ液専用車で、所有者は旭興業KKであったが、昭和37年11月に東曹産業に移籍した。当時、同社はタキ6300形珪酸ソーダ専用車を2両所有しており、格安な増備として改造に目を付けたものと思われる。

 設計比重は1.407で、種車時代の1.47より

僅かに低くなったが、タンク容積と荷重は種車と同一値である21.5m・30トンに各々据え置かれた。

 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,910mm・長さ8,100mmで、周囲には厚さ50mmの牛毛フェルト断熱材と薄鋼板製のキセが設置されていた。
 台枠は通常の平形で、長さは9,000mm・BC間距離は5,700mm、台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dとなった。

 落成時の所有者は東曹産業KK・中条駅常備であった。昭和53年11月に常備駅は酒田港に変更され、昭和63年8月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ6300形6300 昭和36年日車支店製で珪酸ソーダ専用車の第一号、荷重35トン。

           タキ6300形6301 昭和37年日車支店製の第2ロット。ドーム上に雨除けカバーを持つ。

           タキ9100形9100 昭和36年造機製の先輩形式で、タンク体はステンレス製。


【第277週】051218作成R4A、060911リンク追加、070827R4A2、090601R4BY。

タキ9150形9151の写真

【写真277】 タキ9150形9151 昭和49年2月26日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第12巻に「P00692」として収録されています。