タ1600形1600 |
私有貨車 |
形式 |
▲タ1550形 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回は、ぐっと古い形式を取上げる。 タ1600は昭和4年12月新潟で製作された。我国の「キセ付」タンク車は、二硫化炭素専用車がその嚆矢だが、このうち本車はタ1500、01に次ぐ3両目に当る。 さて、本車の見所はタンク固定方法にある。当時は、タンク体の前後動を鏡板に設けた鳥居状の木製枠で規制する横木方式(イギリス式)が主流であった。ところが本車はタンク周囲にキセを設けたため、従来の横木が設置できなくなった。このため窮余の一策として、鏡板の下端部に横木を設 |
け、その周囲を鋼製の枠で囲んで応力を受ける構造とした。 落成時の所有者は福井二硫化炭素会社で、所有者は昭和11年2月に北陸化学工業KK、昭和13年6月に帝国硫黄工業KKと変遷したが、常備駅は一貫して森田であった。その後昭和27年3月、東京セロファン紙KKに売却され喜多方駅常備となったが、昭和33年月には再び東洋硫黄工業KKに異動し、五分市駅常備となった。昭和35年3月、同社は東洋化成工業KKと改称し、昭和37年4月から昭和41年9月の間の常備駅は草薙であった。このように流転の生涯を送った本車だったが、軸距が3mと短かいためヨンサントウでは不適格車とされ、昭和43年9月30日付で除籍されその一生を終えている。 |
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【特別編112】011012作成、040229R4、050412R4A、070910R4A2、080202ロット表R3追加、090401R4BY。 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 旧形式 | 旧番号 | 落成時の所有者 |
1 | 1600 | S0412 | 新潟 | 新潟 | 福井ニ硫化炭素会社 | |
2 | 1601,1602 | S0606▲ | 不明 | タム300 | 320,321 | 旭絹織KK |
3 | 1603 | S0702 | 汽車 | 新潟 | 昭和硫炭製造所 | |
4 | 1604 | S3105▲ | 造機 | タム400 | 1432 | 日東紡績KK |
【写真1112】 タ1600形1600 吉岡心平所蔵