吉岡心平のマーク

タキ7700形7700

私有貨車

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タキ7650形
タキ7750形

 番号
ロット表


タキ7703

 ページ
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特別編107
特別編109

積荷
●構造

入口


 息子のガンダムなどを見ると、最近のプラモデルはスナップ組立方式が主流なようだ。昔々のプラモファンは、酢酸エチルの香ばしい匂いを懐かしく思い出されることだろう。

 タキ7700形は30トン積酢酸エチル専用車で、00は昭和34年12月、03は昭和36年1月、04は昭和36年11月、そして05は昭和37年5月に製作された。メーカーは03が日立の他は、すべて三菱であった。
 外観・構造はタキ3000形に類似し、タンク体は普通鋼製だが、内面はアルミニウムメタリコンが施されていた。「メタリコン」とは鍍金の一種で、熔けた金属をスプレーする方式である。このような特殊処理が施された理由は、酢酸エチルが加水分

解すると発生する酢酸による影響を防止するためと思われる。
 荷役方式には上出し方式を採用した。このため空気管・液出管の2本のS字管を装備している。タンク手摺のスタイルは支柱の少ない独特のものだが、当時は三菱や富士車製のタンク車に良く見られたものだ。

 所有者は大日本セルロイドKK・常備駅は新井で、会社名は昭和41年2月にダイセルKK、昭和51年7月にダイセル化学工業KKとなった。写真は越中島に酢酸エチルを運んできた時の姿だ。なお、当時は同時にタキ35000形が数両、臨時専用種別変更で酢酸エチル輸送に充当されていたものである。昭和56年10月に廃車となった。


【特別編108】011001作成、011227本文修正+リンク追加、020615リンク追加、020809リンク追加、021104リンク
変更、040128R4、040415ロット表追加、050412R4A、060712ロット表R2、070702R4A2、090316R4BY。


タキ7700形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
7700 S3412 三菱 大日本セルロイドKK
7703 S3601 日立 日本合成化学工業KK
7704 S3611 三菱 大日本セルロイドKK
7705 S3705 三菱 新日本窒素肥料KK

タキ7700形7700の写真

【写真1108】 タキ7700形7700 昭和50年4月26日 越中島駅にて P:吉岡心平