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タム4700形4700 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
子供の頃、アンモニア水は救急箱の常備品だったが、最近ではとんと見かけない。虫さされの原因となる毒虫自身が減ったようなので無理もないのだが・・・ 閑話休題、ここに紹介するタム4700形は15積のアンモニア水専用車である。液化アンモニアのタンク車輸送が可能となって以来、アンモニア輸送の主流はそちらに移ったが、用途によっては少数ながら、アンモニア水輸送車も使用されてきた。 タム4700は本形式のトップナンバーとして、昭和29年1月に日立で製作された。「タンク体は普通鋼製で、ドーム付の直円筒型である」と言ってし |
まえばそれまでだが、写真から判るようにタンク体が妙に丸味を帯びている。アンモニア水は揮発性が強く、温度上昇によりタンク内圧が高くなるので、鏡板に強度の大きい半楕円体を使ったためだろうか。ドームが異様に大きいのも、積荷の膨張率を考慮したためのようだ。なお、その後日立が製作した車両は、タンク周囲に保冷用キセを装備したため、外観は一変している。 所有者は東海硫安工業KK・常備駅は塩浜で、会社名は昭和36年10月に東海瓦斯化成KKとなり、昭和42年8月にはコンビナートの発足により三菱油化KKとなった。ヨンサントウで2段リンク化された後、昭和49年5月に廃車となっている。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 旧形式 | 旧番号 | 落成時の所有者 |
1 | 4700 | S2901 | 日立 | タム400 | 東海硫安工業KK | |
2 | 4701〜4704 | S3507〜3508 | 造機▲ | タム400 | 1614〜1617 | 日産化学工業KK |
3 | 4705〜4707 | S3803〜3812 | 日立 | タム400 | 日産化学工業KK |
【写真1104】 タム4700形4700 昭和44年12月 高崎操駅にて P:遠藤文雄
【遠藤さんから貴重な写真を提供して頂きました】