吉岡心平のマーク

シキ170形170A1

私有貨車

 形式
索引

シキ160形
▼シキ180初代形

 番号
[ロット表]


シキ170A2

 ページ
索引

特別編104
特別編106

積荷
●構造

入口


 シキ170形のリクエストを頂戴した。シキ170と言えば、真っ先にシュナ−ベル梁の170Bを思い浮べるが、これは今なお現存である。過去もの中心の本サイトとしてはいささか面白くないので、ここは一発大珍品の170A1を紹介しよう。

 シキ170はそもそも170トン積吊掛式大物車として、昭和30年7月東芝で製作された。その後、昭和35年1月日車で135トン積の弓形梁を新製・追加した際、最初からあった吊掛梁は170B、弓形梁は170Aと付番された。

 その後、一説によれば一回限りの輸送用として、4台車のうち外側2台車を用いる70トン積弓形梁が製作された。:結局この梁は昭和39年8月に車籍編入の上、170A2と付番されたため、従来の170Aは170A1に改番されている。

 以上の理由により、4台ある4軸台車と台車同士を繋ぐ「まくら枠」は東芝製だが、弓形の荷受梁は日車製である。その後日車で作られたシキ290Aなどは、この梁を原型としたようだ。
 また昭和36年12月と52年10月の2回、下回り中心の改造を受けた。昭和36年の改造では横圧軽減のため、車体先端を切断して車体長を2.9m短縮している。昭和52年の改造では、輪軸を810mm車輪と中空軸の組み合わせから、860mm車輪と中実軸に交換した。

 所有者は東京芝浦電気KK・常備駅は新芝浦であった。写真はまくら枠の黄線からヨンサントウ以降の撮影と思われ、恐らく昭和52年の改造の際に撮影されたものと思われる。 昭和58年11月に所有者は東芝物流KKとなったが、昭和62年3月にはA1・A2梁だけが除籍されている。


【特別編105】010923作成、020618リンク追加、031216リンク追加、040312R4、050421R4A、081115R4BY。

シキ170形170A1の写真

【写真1105】 シキ170形170A1 P:吉岡心平所蔵