吉岡心平のマーク

タキ21000形21021

私有貨車

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タキ20800
タキ21200

 番号
ロット表

タキ21018

 ページ
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特別編98
特別編100

●積荷
●構造

入口


 今回は質問からスタート! タキ21000形はタキ1900形セメントタンク車に酷似しているが、外観で良く判る相違点がある。それはどこでしょう?

 正解は台枠端梁の形である。当時製作されたタンク車は、衝突脱線した際の安全性を向上するため、端梁をチャンネル状とするように定められており、本形式もこれに従った。 一方、タキ1900形は荷重40トンを死守するため自重の制限が厳しく、特別に従来通りとすることが許された。このような形式はタキ43000形など、いくつかに見られる。

 閑話休題、タキ21000形は39トン積ドロマイト専用車として昭和46〜48年に川崎で23両が製作された。
 ドロマイト専用車には昭和36年製のホキ5400形35トン車(特別編74)があったが、10年後の増備車は粉体タンク車の進歩を受けて、タキ190

0形セメント専用車に酷似した構造となった。設計比重は1.6とセメントの1.2〜1.3より大きく、実容積は24.3m3と小さいが、なぜかタンク体はセメント車と同一寸法である。将来の転用を考慮したためだろうか。

 タキ21021は昭和48年9月製で、最終ロット3両のうちの1両である。日鉄所有車で、昭和46年に製作された21000〜09を増備したものだが、台車が合成制輪子を装備したTR41Gとなり、台枠のジャッキ受形状が変化した点が異なっていた。

 所有者は日鉄鉱業KKで、常備駅は日本板硝子KKのある京葉臨海鉄道の椎津駅であった。写真は葛生地区にあった第三会沢で撮影したもので、硝子製造に用いるドロマイトの積込みを待っている姿である。昭和58年6月、他の日鉄鉱業所有車と一緒に廃車となった。


●同一専用種別 ホキ5400形5409 先輩形式で昭和36年川崎製の35トン積ホッパ車。


タキ21000形21021の写真

【写真1099】 タキ21000形21021 昭和57年4月17日 第三会沢駅にて P:吉岡心平


【特別編99】010907作成、011003リンク追加、040122R4、050429R4A、060717リンク追加、070603リンク変更+R4A2、100507R4B。