タキ21000形21021 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲タキ21018 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回は質問からスタート! タキ21000形はタキ1900形セメントタンク車に酷似しているが、外観で良く判る相違点がある。それはどこでしょう? 正解は台枠端梁の形である。当時製作されたタンク車は、衝突脱線した際の安全性を向上するため、端梁をチャンネル状とするように定められており、本形式もこれに従った。 一方、タキ1900形は荷重40トンを死守するため自重の制限が厳しく、特別に従来通りとすることが許された。このような形式はタキ43000形など、いくつかに見られる。 閑話休題、タキ21000形は39トン積ドロマイト専用車として昭和46〜48年に川崎で23両が製作された。 |
0形セメント専用車に酷似した構造となった。設計比重は1.6とセメントの1.2〜1.3より大きく、実容積は24.3m3と小さいが、なぜかタンク体はセメント車と同一寸法である。将来の転用を考慮したためだろうか。 タキ21021は昭和48年9月製で、最終ロット3両のうちの1両である。日鉄所有車で、昭和46年に製作された21000〜09を増備したものだが、台車が合成制輪子を装備したTR41Gとなり、台枠のジャッキ受形状が変化した点が異なっていた。 所有者は日鉄鉱業KKで、常備駅は日本板硝子KKのある京葉臨海鉄道の椎津駅であった。写真は葛生地区にあった第三会沢で撮影したもので、硝子製造に用いるドロマイトの積込みを待っている姿である。昭和58年6月、他の日鉄鉱業所有車と一緒に廃車となった。 |
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●同一専用種別 ホキ5400形5409 先輩形式で昭和36年川崎製の35トン積ホッパ車。 |
【写真1099】 タキ21000形21021 昭和57年4月17日 第三会沢駅にて P:吉岡心平