吉岡心平のマーク

タサ2400形2415

私有貨車

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タサ2300形
タサ2500形

 番号
解説

タサ2400
タサ2432

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特別編83
特別編85

積荷
●構造

入口


 タサ2400形は20トン積の石油類専用車で、昭和25年から39年にかけて68両が製作された。発達史上ではタサ1700形ガソリン専用車に対応した石油類タサとして位置付けられるが、米国陸軍輸送隊が大量のタキ3000形を増備した昭和27年以前には僅か2両しか製作されていない。このことから駐留軍の借り上げを恐れて、タキに代わって製作されたタサ1700形とは、いささか事情が異なるようだ。

 タサ2415は昭和28年6月三菱製で、三菱石油KKが同年6〜7月にかけて一挙に30両製作したタサ2400形のうちの一両である。同社では同時期にタキ2100形を8両新製しており、20トン車の

大量増備の背景には明確な目的があったようだが、今となっては藪の中である。
 外観・構造は同社が所有していた戦前型20トン車であるタサ1400形の戦後版とも、既に製作されていたタキ2100形を2/3に短縮したものとも言えるようだ。
 なお登場時の専用種別は「重油」で、中には晩年までそのまま標記されている車両もあった。

 所有者は生涯を通して三菱石油KKで、タサ2402〜31は全て扇町常備として落成後、約半数は全国各地の油槽所に転属したが、本車は扇町で一生を過ごした。昭和56年10月に同期14両と一緒に廃車となっている。


タサ2400形2415の写真

【写真1084】 タサ2400形2415 昭和45年6月14日 扇町駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編84】010731作成、010812リンク追加、011003リンク追加、021213リンク変更、040522R4、050429
R4A、070630R4A2、130814R4C。