吉岡心平のマーク

タサ2500形2501

私有貨車

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タサ2400形
タサ2600形

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第9週
第11週

積荷
●構造

入口


 日本鉱業KKは、戦前期には珍しくボギー車からなる化成品タンク車の大艦隊を擁していたことで有名である。フリートは濃硫酸専用のタキ300形17両・希硫酸専用のタサ2100形1両、そして本形式2両からなり、昭和13年から16年にかけて全て新潟で製作された。

 タサ2500形は20トン積発煙硫酸専用車で、昭和13年新潟で2両製作された。「発煙硫酸」で独立した形式を与えるのは珍しいが、晩年は「濃硫酸及び発煙硫酸」に書きかえられた。

 外観・構造は戦前タイプのタキ300形を、長さだけ縮めたスタイルで、高比重積荷の20トン車のた

め、タンク体は直径1,470mm・長さは6,540mmとボギータンク車で最小である。
 台枠は側梁省略形で、長さは7,800mm・BC間距離は4,700mmとこれまた短かい。台車はTR20付で落成したが、第一次台車改造でTR41Dに台車ごと履き替えている。

 落成時の所有者は日本鉱業KK・日立駅常備であった。所有者は昭和18年10月から昭和23年10月までの5年間は統制会社となったが、常備駅は生涯同一であった。昭和40年台の関東地区では越中島・村田などでよく見ることが出来たが、下の写真を撮影した半年後の昭和49年10月に、2両揃って廃車となっている。


●同一専用種別 タサ2600形2603 昭和17年新潟製の濃硫酸タンク車でうりふたつ。

           三井三池タオ40 タキ300形トップの改造と推定される車両。

           タキ300形314 昭和13年製の濃硫酸タンク車。


タサ2500形2501の写真

【写真10の1】 タサ2500形2501 昭和49年4月20日 村田駅にて P:吉岡心平

タサ2500形2501の写真

【写真10の2】 タサ2500形2501 P:吉岡心平所蔵


【第10週】001104作成、010706写真10の2追加、010930リンク追加、040731R4+リンク追加、050501R4A、
070926R4A2、090912R4BY、100828R4B、130902R4C。