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タキ11500形11511 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
今回取り上げるのは、ファンに人気のあった葉巻タンクのタキ11500形だ。生まれは九州だが、関東地区で使用されたことと、その特異な風貌が人気の秘密と思われる。 石油タンク車では王座を占めていた日車も、セメント輸送車では川崎の後塵を拝した。主戦場の40トン車では川崎のタキ1900形に対抗してホキ5700形を投入しそれなりの成果を収めたのだが、圧送荷役用のタキ11500形では、日車製はしばらくの間、様々な形態で迷走したのである。 タキ11511は11508〜11(ロット3)のラストで、昭和43年9月日車支店で製作された。 |
タンク体は35系タンク車に似たC3タイプ異径胴とされ、材質は耐候性高張力鋼で、直径は両端部1,700mm・中央部2,700mmであった。タンク受台は一風変わった作りになっている。また隣接車両への通行用の歩み板は、関東地区に移ってから追加されたものだ。 落成時の所有者は豊国セメントKK・常備駅は黒崎であった。所有者は昭和48年6月、三菱鉱業セメントKKとなり、昭和48年11月にははるばる東横瀬に異動し、同社プロパーのタキ1900形と混用されることになった。社名は平成2年12月に三菱マテリアルKKとなったが、鉄道輸送の廃止に伴い平成8年3月に廃車となった。 |
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★参考文献 豊国セメントKK専用線の車両についてはレイル16号(プレスアイゼンバーン)に掲載されている。 |
【写真1068】 タキ11500形11511 平成6年8月31日 八王子駅にて P:堀井純一
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】