吉岡心平のマーク

ホラ1形18

私有貨車

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ホサ8100形

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特別編66
特別編68

積荷
●構造

入口


 その昔、TMSの作例に「ホラ800形」があったのを、ご記憶の方も多いことだろう。セムから作ったフリーなので、嘘八百と法螺を掛けたらしい。
 閑話休題、北九州地区のセメント輸送は、国鉄の2軸石炭車に屋根を被せたものを使用していた。セム6000形の改造車が有名だが、この増備として製作された私有貨車が本形式である。

 ホラ1形は昭和35年1月に日車支店で1〜18の18両が製作された。外観・構造はセム8000形石炭車に別体の屋根を取り付けたものである。屋根に取り外し用の吊環があるのが判るだろうか。車体側面左下に見られる二本の突起がある板は、荷卸しの際車体を振動させるためのバイブレータの受板と思われる。

 走り装置は一段リンクで、ヨンサントウでは運用区間制限車とされ、符号「ロ」と黄帯が附された。

 所有者は麻生産業KK・常備駅は船尾で、外浜へのセメント輸送に使用された。所有者は昭和42年2月に麻生セメントKK、昭和49年5月に三井鉱山KKに変更されている。タキ1900形などの投入で余剰化し、晩年は屋根を外して船尾〜苅田港間の石灰石輸送に転用された。どうも小生とは相性が悪く、見た時はいつも雨の日だったことを思い出す。昭和56年1月に廃車となった。
 ・・・ところがその後、三井三池でセナ形石炭車として再起したことは、意外に知られていないようだ。詳細は別稿に譲るとして、ホラ17を改造したセナ307を掲載しておこう。


【特別編67】010618作成、040110R4、050421R4A、071010R4A2、090422R4BY。

ホラ1形18の写真

【写真1067の1】 ホラ1形18 P:吉岡心平所蔵

三井三池セナ形307の写真

【写真1067の2】 三井セナ形307 昭和57年5月5日 宮浦駅にて P:吉岡心平

バイブレータの受板や運転関係標記板を除去した跡に注目。