吉岡心平のマーク

タキ2800形12892

私有貨車

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タキ2750形
タキ3000形

 番号
[ロット表]

タキ12882
タキ12911

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第493週
第495週

積荷

入口


 タキ12892は昭和39年8月富士重で、12890〜12895の6両ロットとして製作された。

 電化のカセイソーダ専用車は昭和35年にタキ2600形を2ロット36両を製作したが、これ以降はタキ2800形に移行し、昭和39〜41年に7ロット34両を増備した。
 これは鉄肌タンクに戻った訳ではなく、化学工業の進歩により開発されたエポキシ樹脂など耐薬品性に優れたコーティング材を、ゴムライニングに代えてタンク内面処理に使用したためで、契約種別の点からタキ2800形となったものである。

 これら耐アルカリ性塗料にはメーカーによりエトン、ネオコート、エピコート等があったが、本ロットはエトンを用いた。塗装厚さは不明だが、他車の例を見ると0.2mmが標準的な施行厚さだったようである。

 落成時の所有者は電気化学工業KK・常備駅は青海であった。昭和48年4月に12891と本車の2両だけが呉羽化学工業KKに移籍し、勿来駅常備となった。写真のように他の呉羽車に混じり、越中島などに運用されていたが、昭和62年7月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和39年8月
製造所   富士重工
設計比重  1.45
タンク容積 20.7m3

●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク内面処理 エトン塗装
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 1,850mm
タンク長さ  8,080mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      8,900mm
BC間距離  5,600mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形空気
台車      TR41C→TR41D
         (第一次改造)

タキ2800形12892の写真

【写真494】 タキ2800形12892 昭和49年3月5日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第26巻に「P01529」として収録されています。


【第494週】100214作成R4B。