吉岡心平のマーク

タキ10700形10720

私有貨車

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タキ10600形
タキ10800形

 番号
解説

タキ10716
タキ10729

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第429週
第431週

積荷
●構造

入口


 タキ10700形を二分すれば、ドーム付とドームレスに大別される。ここではドームレスの例を紹介しよう。

 タキ10720は昭和46年6月三菱製で、10719〜10725の7両ロットであった。

 三菱製では日石輸送向けの10714,10715が半年前に製作されているが、旭化成向の本ロットは本形式で初めてタンク体をドームレスとしたことが特徴である。
 とは言うものの、設計比重が1.41と高いこ関わらず、タンク長さとから、ドームを省いたにも拘

らず前作の日石輸送向より210mm短い。一方、台枠は100mm延長されたが、前作はタンク鏡板と台枠端面との余裕が100mmを切っていたから、他社製並に余裕を持たせたためと言えよう。
 荷役装置や台枠以下の下回りは、本形式としては標準的な設計である。

 落成時の所有者は旭化成工業KK・常備駅は南延岡であった。昭和55年2月に富士駅に移動し、昭和62年10月に日本石油輸送KKに移籍、名古屋南港駅常備となった。移籍後は日産化学などで使用されたが、平成9年3月に郡山に常備駅変更を経て、平成11年11月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和46年7月
製造所   三菱
設計比重   1.41
タンク容積  24.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 ステンレス鋼(SUS304)
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 8,820mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
       (空気圧操作)
●下廻り
台枠形式  平形
長さ       9,400mm
BC間距離   6,400mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254×300
自連緩衝器  RD12形ゴム
台車       TR41C→TR41DS
         (第二次台車改造)

タキ10700形10720の写真

【写真430】 タキ10700形10720 昭和50年3月3日 宮浦駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第27巻に「P01568」として収録されています。


【第430週】081123R4B。