吉岡心平のマーク

タキ10600形10635

私有貨車

 形式
索引

タキ10550形
タキ10700形

 番号
ロット表

タキ10616
タキ10657

 ページ
索引

第120週
第122週

積荷
●構造

入口


 セメント専用車の中でも影の薄い形式の一つであるタキ10600形を取上げる。

 タキ10600形は35トン積セメント専用車で、昭和43〜46年に70両が製作された。セメント向35トン車には、既に紹介したタキ7300初代形があるが、本形式は圧送荷役方式を採用したため新形式とされたものである。
 ちなみに本形式は70両全てが明星の所有で、2ケ月後に圧送式40トン車であるタキ11500形が誕生した後も増備が続けられた。35トン車を好む何らかの理由、例えば軸重制限を受ける線区への運用でもあったのだろうか。

 タキ10635は昭和44年8月川崎製で10627

〜36が同一ロットである。
 設計比重は1.25・タンク容積は28mであった。タンク体は耐候性高張力鋼製のF3形異径胴で、両端直径1,950mm+中央直径2500mm・長さ9100mmであった。
 荷役方式はエアスライドと圧送式の併用で、積込口はタンク中央の一箇所とされ、左右には小型の通気口となった。
 台枠はタキ1900形と共通設計で、長さは10,000mm・BC間距離6,700mmであった。ブレーキは手+積空、台車はTR41Cであった。

 所有者は明星セメントKK・常備駅は糸魚川であった。写真は大越駅仮常備として、出稼ぎに出ていた際のもの。平成9年3月に廃車となった。


タキ10600形10635の写真

【写真121】 タキ10600形10635 昭和50年2月20日 郡山駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第21巻に「P01205」として収録されています。


【第121週】021222作成、040122R4、050426R4A、070801R4A2、090220R4B。、100601R4B。