吉岡心平のマーク

タキ8700形8704

私有貨車

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タキ8650形
タキ8750形

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解説

タキ8700
タキ8705

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第377週
第379週

積荷
●構造

入口


 今回はタキ8700形30トン積酢酸ビニル専用車のうち、初期の日立製を取り上げよう。

 タキ8704は昭和37年2月日立製で、富士重製のタキ8703と競作された。電気化学向の日立製としては昭和35年製の8701,8702に続く2ロット目である。

 設計比重は0.918・タンク容積は32.8mであった。
 タンク体はステンレス鋼製で、タンク寸法は直径1,839mm・長さ12,630mmと、前ロットと同一であった。この時代の本形式は富士重・日立共

にタンク体が細く長いことが特徴と言えよう。タンク周囲には厚さ150mmにのぼるSP断熱材を用いた保冷キセがあった。
 荷役方式は空気圧による上出し方式で、腐食性でない積荷としては珍しいが、これは酢酸の臨時使用を考慮したためと言われる。
 台枠は通常の平型で、長さは13,500mm・BC間距離10,200mmと長大であった。ブレーキ装置はKD254形+手・台車はTR41Cである。

 所有者は電気化学工業KK・常備駅は青海から昭和56年12月に京葉臨海の玉前駅に変わった。昭和62年1月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和37年2月
製造所   日立
設計比重 0.918
タンク容積 32.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6mm・鏡板8mm
タンク直径 1,839mm
タンク長さ 12,630mm
熱絶縁   SP材厚さ150mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      13,500mm(推定)
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ8700形8704の写真

【写真378】 タキ8700形8704 昭和49年9月14月 村田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第1巻に「P00030」として収録されています。


【第378週】071125R4B、100601諸元追加。