吉岡心平のマーク

タキ8700形8700

私有貨車

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タキ8650形
タキ8750形

 番号
解説


タキ8704

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特別編774
特別編776

積荷
●構造

入口


 タキ8700形は30トン積酢酸ビニル専用車で、昭和35〜44年に27両が富士重・日立で製作された。タサ4500形20トン車を大型化してもので、後継はキセ付35系となった35トン車タキ16200形である。

 タキ8700は昭和35年11月富士重で製作された。本形式のトップだが一ロット一両で、日立製のタキ8701,8702と競作されている。

 富士重製の保冷付ステンレス缶体のタンク車としては最初期のものの一つで、補強のあるタンク受台など、細部には変った点も散見される。
 設計比重は0.932・タンク容積は32.2mであった。

 タンク体はステンレス鋼製で、寸法は直径1,850mm・長さ12,626mmであった。周囲には保冷用の厚さ150mmのスチロポール断熱材を用いたキセを有していた。
 台枠は平形で、長さは13,500mm・BC間距離は10,200mmと、タキ3000形と同寸である。ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は電気化学工業KK・常備駅は青海であった。昭和55年3月に日本陸運産業KKに移籍し、北袖駅常備となった。写真はこの時代のもので旭硝子KK・野田駅臨時常備としてプロピレンオキサイド輸送に使用されていた。昭和62年6月に廃車となった。


タキ8700形8700の写真

【写真1775】 タキ8700形8700 昭和55年7月13日 東港駅にて P:吉岡心平


【特別編775】070502作成R4A、070601R4A2、081113R4BY、100601R4B。