吉岡心平のマーク

タキ5850形5889

私有貨車

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タキ5800形
タキ5900形

 番号
[ロット表]

タキ5881
タキ15850

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第344週
第346週

積荷
●構造

入口


 タキ5850形の種車となったタム7100形は日立・三菱・日車の3社製が殆どを占めるが、僅か4両だが飯野製を改造した車両があった。

 タキ5888〜5891がそれで、タム7184〜7187をそれぞれ改造したものである。
 タキ5889は昭和43年9月日車本店でタム7100形7185から改造された。種車は昭和36年12月飯野製で、タム7183〜7187の5両ロットからなり、同形式では唯一の飯野製として有名であった。所有者は出光興産であった。

 設計比重はタム時代の0.528から1.22に変更された。タンク容積はそのままとされたため、計算値の30.5mより約5mも大きい。

 タンク体はボイラー用鋼板製で、板厚は胴板18mm・鏡板22mm、寸法は直径1,950mm・長さは12,256mmであった。周囲にはポリスチレンフォームと薄鋼板製の保冷キセがあり、外観的には飯野製特有の3分割品であった。
 改造に際しては弁装置と配管が塩ビモノマーに適したものに交換されている。
 台枠は平形で長さ13,000mm・BC間距離は9,700mmで、ブレーキはKE305形空気+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は東洋曹達工業KK・常備駅は周防富田であった。昭和53年8月には日本石油輸送KKに移籍し、東高島駅常備となったが、昭和55年9月に廃車となった


タキ5850形5889の写真

【写真345】 タキ5850形5889 昭和50年2月28日 周防富田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第38巻に「P02225」として収録されています。


【第345週】070408作成R4A、070901R4A2、081101R4BY、131003R4C。