吉岡心平のマーク

タキ2600形2602

私有貨車

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タキ2550形
タキ2700形

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[ロット表]


タキ2606

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第343週
第345週

積荷
●構造

入口


 タキ2600形と言えばカセイソーダ液専用車の最大派閥だったが、今回はその嚆矢となったロットを取り上げる。

 タキ2602は昭和28年3月三菱製で、タキ2600〜2604迄の5両が昭和28年1〜3月にかけて製作されたロットに属する。
 本形式はカセイソーダ液への鉄分混入を減らすため、初めてゴムライニングしたタンク体を用いたことで有名だが、落成時は保温材がなく裸だったことは、殆ど知られていない。

 設計比重は1.5・タンク容積は20.3m3であった。

 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板12mmと標準的である。その内面には塩酸専用車と同様に厚さ4〜6mmのゴムライニングが施行されている。落成時はタキ1400形と同様の裸タンクだったが、昭和29年10月に後天的改造を受け、タンク周囲に保温キセを追加した。
 台枠は平形で長さ8,900mm・BC間距離は5,700mmで、ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dとなった。

 所有者は旭硝子KK・常備駅は枝光であった。その後常備駅はキセ取付後の昭和29年11月に安治川口、昭和40年10月野田と移動し、昭和56年10月に廃車となった


タキ2600形2602の写真

【写真344】 タキ2600形2602 昭和51年3月7日 野田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第39巻に「P02284」として収録されています。


【第344週】070401作成R4A、070615R4A2、081126R4BY、131229R4C。