吉岡心平のマーク

タキ1900形112142

私有貨車

 形式
索引

タキ1800形
タキ2000形

 番号
[ロット表]

タキ112106
タキ112201

 ページ
索引

第313週
第315週

積荷
●構造

入口


 タキ1900形は元来川崎が開発した形式で、当初は同社製が独占していたが、中途から日車・日立が参入したため、様々なタイプが混在するようになった。

 タキ112142は昭和48年9月日立製で、112135〜112149の15両ロットとして誕生した。本形式の112100番台はTR41G装備車が番台分けされているが、私有貨車でのこのような例は珍しい。台車がTR41からTR41Eに移行した時には、番台も112300以降に区別したが、TR41G装備車は112208までしかなかったため、112209〜112299の欠番が発生している。

 設計比重は1.25・タンク容積は32.0mであった。
 タンク体は普通鋼製で、内面にはセメントの付着を防止するため、耐アルカリ塗料(ビニローゼ)が塗布されていた。タンク寸法は中央断面が縦長円

形となったFK3タイプ異径胴で、両端直径は2,200mm・長さは8,800mmであった。この寸法は日立が昭和47年にタキ111900〜111909に初めて適用したもので、従来の川崎製タキ1900や日立製タキ19000の両形式とは異なっていた。ところがセメントターミナル向がこの寸法を採用したため、一転して昭和48年以降製では、標準的な寸法となったから面白いものだ。
 寸法はともあれ、タンク体外側に4本の補強環を配したスタイルは日立独特で、山なりのタンク踏板と合わせ、独特の雰囲気を醸し出していた。
 台枠は中梁省略形で、長さは10,000mm・軸距は6,700mmであった。ブレーキはKSD形積空+手、台車はTR41Cをレジンシュー化したTR41Gであった。

 所有者は電気化学工業KKで常備駅は青海であった。平成16年度末では在籍しているようだが、さて今後はどうなることやら。


タキ1900形112142の写真

【写真313】 タキ1900形112142 昭和49年9月29日 青海駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第21巻に「P01206」として収録されています。


【第314週】060903作成R4A、070629R4A2、080818R4BY、130821R4C。