吉岡心平のマーク

タキ5750形15758

私有貨車

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タキ5700形
タキ5800形

 番号
解説

タキ15750
タキ15761

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第309週
第311週

積荷
●構造

入口


 今回は、タキ5750形のうち、初期の川崎製を取り上げる。

 15758は昭和42年6月川崎製で、15757〜15760の4両ロットに属していた。
 川崎製としては4番目に製作されたロットで、同社が初期に製作したものとしては典型的なスタイルである。

 設計比重は1.84・タンク容積は21.7mであった。
 タンク体は耐候性高張力鋼を用いたドームレス直円筒タイプで、板厚は胴板8mm・鏡板9mm、寸法は直径1,850mm・長さ8,570mmと標準的であった。
 台枠はタキ5750形独特の側梁省略タイプで、

 長さは10,000mm・BC間距離は7,000mmであった。空気ブレーキはKSD形積空、留置ブレーキは初期製の特徴である片側で、ブレーキテコの無い側面には写真のように入換用のステップを持つ。ステップの根元には銘板が見えるが、これは製造当時、銘板は車体側面に掲示する決まりになっていたためで、国鉄車籍銘板は運転関係標記板の下部に設置したため、下辺が変わったカタチとなった。台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は住友商事KK・常備駅は足尾であった。昭和53年2月に所有者は住商化学品販売KKになった。昭和62年5月に常備駅は神岡鉱山前、平成元年1月に社名は住商化学品KKに変わった。晩年は神岡鉱業KKに移籍し、平成14年6月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和42年6月
製造所   川崎
設計比重  1.84
タンク容積 21.7m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板9mm
タンク直径 1,850mm
タンク長さ 8,570mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   側梁省略形
長さ      10,000mm
BC間距離  7,000mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41C形

タキ5750形15758の写真

【写真310】 タキ5750形15758 昭和49年12月31日 岳南富士岡駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第32巻に「P01871」として収録されています。


【第310週】060806作成R4A、070916R4A2、081105R4BY、100903諸元追加+R4B。