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タキ5750形15761 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
今回は、タキ5750形の中でも「細目のタンク体」が特徴的な汽車会社製を取り上げる。 タキ5750形は40トン積濃硫酸(及び発煙硫酸)専用車で、昭和41〜50年にちょうど500両が製作された。このうち汽車東京は113両を製作し、全体の23%を占めている。 タキ15761は、昭和42年6月汽車東京製で、66までの6両が同一ロットであった。ユーザーの古河はタキ300形時代から同社製を愛用しており、これを踏襲したものと思われる。 汽車製の本形式は、同社が開発した10系タンク車のプラクティスを発展させた意欲的な設計で、さまざまな箇所に他に類の無い独創的な設計が見られる。 |
タンク体は高張力鋼の胴板と普通鋼の鏡板からなる珍しい組合せで、板厚は胴板8mm・鏡板12mmであった。直径は1,750mmと他社製より100mm細く、長さは9,370mmで約800mm長い。タンク受台は台枠と一体化されていた。 所有者は古河鉱業KK・常備駅は足尾であった。昭和62年5月に日本陸運産業KK所有・神栖駅常備となり、その一月後に廃車となった。 |
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【写真181】 タキ5750形15761 昭和49年12月31日 岳南富士岡駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第32巻に「P01873」として収録されています。