吉岡心平のマーク

タキ9900形9917

私有貨車

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タキ9800形
タキ10000形

 番号
解説

タキ9912
タキ9949

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第279週
第281週

●積荷
構造

入口


 99系タンク車はフレームレス構造が特徴だが、脱線復旧時のジャッキアップを考慮して、両端に位置した台枠枕梁部にジャッキ受の張出しが設けられている。ところがタキ9900形の試作車と初期製作分だけは、この張出しがない。今回はこれを取り上げよう。

 タキ9917は昭和37年4月日車支店製で、初めて9914〜9927からなる14両ロットに属していた。なお本ロットは初の支店製である。

 設計比重は0.73、タンク容積は48mと標準値である。

 フレームレス構造のため、普通鋼製のタンク体は魚腹形のF5sタイプ異径胴とされ、板厚は胴板9mm・鏡板12mmであった。寸法は両端直径2,050mm・中央直径2,500mmで、長さは11,800mmであった。
 台枠はフレームレスのため両端部だけしかなく、長さは12,520mm・BC間距離は9,220mmであった。ブレーキは手+KD形空気・台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油KK・隅田川駅常備であった。一生を特に変化なく過ごし、平成7年5月に廃車となった。


タキ9900形9917の写真

【写真280】 タキ9900形9917 昭和49年10月6日 隅田川駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第11巻に「P00624」として収録されています。


【第280週】060108作成R4A、070612リンク変更、071006R4A2、090601R4BY、130517R4C。